でっちあげ人生相談・６

　　でっちあげ人生相談・その６

地獄のみのもんた・内村京介が、若人の悩みをぶったぎりどころか八つ裂きに！
注：でっちあげですので怒らないで下さい‥‥

Ｑ：

　みんな僕の事腹黒いって言うんだ。こんなに清らかな心を持った人なんて、他にいないと思うけど。

Ａ：

　清らかかそうでないかはアンタがきめることじゃねえよ。そういうのは精神科医かエジプトの犬面人が決めることだってんだよ。ホラなんだっけ、エット、壁画とかに描いてあって～（管理人注：アヌビスです）、心臓と羽根を天秤にかけて～、心臓が重かったら勝ちってやつだっけ？勝っちゃダメか。
　まあ心なんざとりだして検査するってワケにはいかないから行いでもって判断するわけだよな。おれはね、日頃の少ないこづかいをこつこつためた金とか、日々生まれる家の雑務を待ちわびこなして細々と稼いだ金とか、中学校の入学祝いとかにじいちゃんやばあちゃんが年金を割いてまでくれた金とか、そういう金で買ったかもしれないデジカメやハンディカムに、顔色ひとつかえずに水をまける人間はあんまり清らかと思えないけどね。思いやりが足りねえよ思いやりが。和歌山の毒入りカレー事件の容疑者もカメラマンにむけて水まいてたよなあ。弱者を蹴散らすことを指して痛快、というのはいただけねえよ、おれは。たとえＫせんせえがそれを「カッコイイ」と思っていてもな。
　おう、ちょっとマジんなっちまった。忘れてくれていいぜ。

Ｑ：

　学校の先輩のご指導のもと、「打倒兄貴」を目標に日々がんばっています。おかげで「左殺し」と呼ばれるようにまでなりました。でも、ちょっと思ったんです。
「兄貴は確か、右利きじゃなかったか」と。先輩に問いただそうにも恐くてできません。一体どうしたらよいのでしょうか。

Ａ：

　オイオイオイオイなんだなんだ？尊敬する先輩が信じられないってか。いったい誰の入れ知恵だ？ナニ？自分で思った？そりゃ悪魔の囁きだよ。気の迷いだ。だいたいおまえみたいな素直な子犬ちゃんを先輩が弄ぶなんてそんなことありっこないじゃねえか！大体考えてもみろよ、兄貴とくらべられっぱなしでスネ返ってたおまえに声をかけてくれてさ、その上こんなにも強いプレーヤーに育ててくれた。キメポーズもかっこいい。いまのその恵まれた生活に、おまえは何が不満なんだ？
　もともと裕福な家に育っちまったおまえだ、本当に苦労している人々のことを心のそこから考えろったって、カンタンにゃできねえだろうってことはわかる。でもおまえは優しい子だ。無知や経験不足は誠意と思いやりで補える。そうだよな？おまえなら本当に苦労している人のことを思ってやることができるはずだ。与えられた境遇の幸福さに頭を垂れるはずだ。そしてそこまでに導いて下さった先輩に感謝の心をどんなときでも持っていられるはずだ。
　常に感謝の意を込め、先輩を立てる。先輩のいうことは絶対だろ？兄貴がサウスポーじゃないなら、手塚家に養子にはいるくらいのことはできるよな？‥‥ウン。それがタテ社会だ。先輩が白だといえば黒いもんも白。不条理かもしれねえけど事実だから‥‥ウソじゃねえよ。信じたくない気持ちもわかるが世の中なんてそんなもんさ。世間の風はボンボンにゃ冷てえが、ま、ちょっとづつなれてきゃいいんだからよ。がんばってオトナになってこうな。信じろよ。
　あとサンタさんもいるからな。これもウソじゃないから信じろよ。‥‥なんだその疑いの目は！

Ｑ：

　最近よく弟に、なんで瀬人が名前で海馬が名字なんだよアメリカ人にでもなったつもりなの！？と罵られる。どうして説得したら良いのだろうか‥‥。

Ａ：

　おう、社長の弟君も反抗期ですかい。うん、罵り方も理屈も不条理だ。いかにも自我の芽生えを感じさせるなあ。この限り無く言いがかりに近い反抗を経て少年はオトナの男になっていくもんスからね～。家庭科でいってたよ。たまには授業出ような。
　まああれだ、反抗は自律心のめばえだから、逆に納得のいく説明なんてしてやんねえほうがいいかもな。折角反抗してるんだから。もったいねえ。パンクの芽をつんじゃいかんぜ。基本的には気を大きく持ってドンと構えて‥‥じゃねえな、ドン☆と構えてるのがいっすよ、ウン。

Ｑ：

　周りがオレの髪形を見て｢座敷わらし｣｢座敷わらし｣とうるさいです。結構むかついたりしてます。ので、今度言われたら｢これは和の象徴だ！！どうだ文句あるか！？言ってみそ！！！｣と言ってみようと思います。…どうでしょうか。

Ａ：

　そうか？おれには「ムーンサルト」「ムーンサルト」って聞こえるぜ。応援だけ聞いてるといったい何の応援をしてるのかさっぱりわかんねえ。
　まあそれはおいといて。和の象徴だ！だけじゃ弱いな。もっとこう、将来大人物になりそうなやつの寝室に忍び込むとかしてみたらどうだ？すげえありがたがられるかもよ？日本人形やケン玉が供えられたり駄菓子もらえたり、はてはつのだじろうに肖像画かかれたりするかもよ！やったじゃん！
　まあでも寝室に忍び込むときは相手をよく選べよ。うっかり太郎の寝室なんかに入らねえようにな。喰われちゃウから。

Ｑ：

　先日、眼科で検査をしてもらっていたとき「もっと目を大きく開けてください」等と暴言を吐かれました。
「これ以上開きません」と答えると、こともあろうに「がんばってください」と追い討ちをかけられました。
　この、マニュアル通りにしか事を進められない愚人を呪ってやりたいと思います。

Ａ：

　あー。ハナシきいたところによるとアンタはマジになったときだけしか開眼しないそうだな。医者に「ボクをマジにさせて下さい」といってみるべきだな。第二ボタンくらいまでは外してもいい。でもこれもやはり相手を見て使用しないとマジで（太郎に）補食されたりするので気をつけないと死んじゃウぜ。まああんたなら喰われてもすぐ復活・再生するような気がしないでもないが‥‥そしていくら食べてもなくならない。だからといって主食に耐えうる食材かというと‥‥アクも強いしむしろ毒も持っている。おまえを図鑑で見ると右下にドクロのマークがついている。これは万病に効くという証ではなく喰ったら死ぬという証です。ヒルルクもコレにやられた。
　なんの話してたかわかんなくなったがまあアレだ、眼科医にあんまりセクハラはいかんぜ。ここの管理人もこの間メガネを新調したときに「フレームがちょっとキツイです」だの「ネジがすぐユルんじゃうんでしめてください」だのと注文つけて、メガネ屋のスーツのかっこいいオニイチャンに何べんもメガネをかけ直してもらっ（後略）

Ｑ：

　なんだか自分の服のセンスが自分でもわからなくなってきました。メリケンジーンズを誰かの意思によってはかされているような感じがして気持ち悪いです。どうしたら普通の格好に戻れるでしょうか？

Ａ：

　オウ！そいつは大いなる神の意思の為せる業だ！決してニッセンのカタログの売れなさそうな子供服を資料に描かれたわけじゃねえ。疑うな！
　まあアレだ、確かにアンタの場合はいったいどこら辺をよすがに服を選んでいいものか困るな。おれなんかだと別に母親が買ってきたイトーヨーカドーとかダイエーとかのでもぜんぜんいいんだけど、アンタのとこのおかーさんは店ののれんをカーテンにするアバンギャルドな感性の持ち主だからな。四畳半の狭い部屋に濃紺ののれんで青少年の健全な育成をさまたげモヤシっ子を育むような感じだしな。というかそれが「寿司屋を継げ」という無言の圧力だったらなんかアンタが可哀想になってくるんだけどよ。そこらへんどうなの？
　おれが思うにな、たぶんアンタがメリケンジーンズを脱却しても苦悩は次々と襲い掛かってくると思うんだな。なにしろアンタの家は寿司屋だ。そもそもアンタの家業がなんで寿司屋になったかって、Ｋせんせえが寿司食いたくなったからだもんよ。10.5巻でいってなかったっけ。‥‥つまりアンタはもう、Ｋせんせえの中では寿司の供給先、とかそんな感じにとられてんだ。アンタを思うときＫせんせえは寿司まっしぐらモードに入ってるんだよ。当然のことながら中学生扱いはされないから。ウン。ワークウェアしかきられねえ。泣くな。生きろ！

Ｑ：

　俺は所詮えなりかずきなんでしょうか？