でっちあげ人生相談・13

　　でっちあげ人生相談・その13

地獄のみのもんた・内村京介が、若人の悩みをぶったぎりどころか八つ裂きにするコーナーですが、今日は内村が生活指導のしかたについて山吹中の部長にアドバイスすべく呼ばれているので、賢くなさそうなメガネのアンサーでお送りいたします。
注：でっちあげですので怒らないで下さい‥‥

Ｑ：

　先日、俺はアニメでの俺のヘアカラァについて「欲求不満の色や、紫は」と影で最愛の人、忍足●士に言われているのを聞い
てしまいました。そして本誌での俺のヘァカラァについて、オカッパッツンＶの字ヘアーの大馬鹿に「どっかの国の売春婦みた～い」と言いながら侑士と腕を組み（！）やらしい目つきでこっちを見てきました。こんな屈辱初めてです。これをいじめと言わずして何をいじめと言うのでしょうか。悔しくて悔しくてたまりません。樺地に助けを求めても「ウス」としか言ってくれません。俺は一体どうしたらいいんでしょうか。やはり顧問の先生に相談するべきなのでしょうか？
※手始めに髪の色を変えたいんですが、どんな髪色が俺に似合うか良くわかりません。

Ａ：

　こんちは！俺、室町です。山吹中2年の室町十次です。今日はウチの南部長にちょっとおよばれしてる内村に「間、繋いどいて」って頼まれたんで、がんばって相談にのっていこうと思うっス！あと内村がおよばれしてるのは別に悪いことしたからじゃないと思うね。部長も思いつめた顔、してたしね。今頃出張相談室でもしてるんだと思うな。南部長もいろいろ苦労してるみたいスから。Ａさんもやっぱ部長職っての、大変なもんなんスか？
　えっと髪の色髪の色‥‥あー紫かあ‥‥高貴な色っスよ！地位の高い人にしか許されなかった色っス。いいじゃないですか！しかもそれ地毛っスよね‥‥？いやーいいなあ。あ、あのですね、以前縁日でカラーヒヨコ見かけたときに、あれはどうしてあんな色をしているのか不思議になって、次の日同じ部の先輩の千石さん（すごい物知りなんスよ！）に聞いてみたら、「ヒヨコの世界にも官位十二階よろしく色による階級制度が存在してねえ‥‥あの色は生とともに背負わされた身分の証なんだよ。スプレーなんかじゃ決してないから。生まれつきなのね。ごく稀に人でも起こるよ。ここだけの話、俺の髪もそれだからさあ」と教えてくれて‥‥何がいいたいのかってーと、Ａさんもたぶんそういうことなんだと思うんですよ。あなたも生まれつきの地位が髪に出たってことなんですよきっと。生まれつき高貴なんス。気にすることなど何にもねっスよ。だから顧問に相談はやめておいたほうがいいと思います。そんな髪の悩みなんかふっとぶくらいに突き抜けた悩みを抱えることになるから。絶対。

Ｑ：

　赤い開襟シャツを着ていたらチームメイトに爆笑されました。そういえばウチの某１年レギュラーと秘密試合をした時も何だか…バカにしたような笑みを向けられたような。俺の格好はそんなに変でしょうか。どうしたらセンスのいい格好ができますか？

Ａ：

　や、そんなに変じゃないんじゃないスか？かっこいいかっこいい！まるで地中海のほとりに佇むイタリア男の風情ですよ！いっそ男らしく胸毛でも足したらみんな何も言ってこなくなるんじゃないかな？つい見とれて‥‥ね。胸毛に。千石さんも「イタリアでは胸毛が男のバロメーター。あれが多い程一人前の男と崇められるんだよ。さすがの俺もイタリアじゃもてないなあ‥‥毛薄いから。」って言ってたっけ‥‥そんなものなくても千石さんはスゴイッス！

Ｑ：

　ここだけの話、俺はK（樺地）がいないと何も出来ません。来年俺は高校生になるのにKはまだ中学3年生です。これから先、上手くやっていけるか不安でたまりません。どうしたらいいですか？

Ａ：

　俺も来年、人生の師と仰ぐ千石さんに卒業されちゃったらって考えるともう、枕を涙で濡らす日々です。あ、想像しただけで涙が‥‥（眼鏡はずして手で目を被い）
　いっそのことＫさんを高校に連れてってしまうというのもいいかもしれないスね。見た目だけなら誰も高校生だと疑いやしないから。むしろ高校生であることすら疑われかねない勢いですから。でもなかなかそういうわけにもいかないんスよねえ‥‥。例えＫさんがいなくても、いつも心に彼のことを思っていればそれなりにがんばっていけるとおもうス。Ｋさんだって遠い空の下であなたのことを思ってるッスよ！その感情が友愛か怨恨かは解りかねるとこなんスけど‥‥。

Ｑ：

　実は僕、ホントは「…ウス。」以外もしゃべれるんです。これでも小学生時代はかみまくりながらスパイシーなしゃべりでクラスの人気物だったんですよ。でも…跡部の旦那があの調子なんで、今は自分を殺して人前では「…ウス。」しかしゃべらないようにしてるんです。つーかしゃべろうとしようものなら旦那になにをされるか…ハァ…
　そんなわけで自宅では異様に独り言が多いです。あー、誰かと夜を明かしてしゃべりまくりたいウス。

Ａ：

　ということは、あのい゛──！とかばぁう！っていうのも跡部さんに合わせた結果‥‥ってこと？ちょっといろいろ間違えちゃったみたいッスね！
　跡部さんも一見Ｋくんを顎で使ってるというか催眠術をかけているというかそんな感じではあるけど、Ｋくんのこと結構心の支えにしているみたいだし‥‥遠慮しないで喋りかけてみれば？新たな友情のステップに進めるかもしんないよ。お前から話し掛けてくれるのを俺はずっと待ってたんだ‥‥ってね。わ！先輩後輩の境界を越えて親友になるチャンスをずっと待っていた‥‥！？羨ましい‥‥！
　ただ進み過ぎると親友通り越してステディになっちゃうからそこ要注意ッスね。まだまだ世間はそういうの、風当たり強いから‥‥。

Ｑ：

　本誌に出たい。

Ａ：

　心にもないこというなって！二人でどっちがＫ先生におざなりにされてるか競ったあの夜‥‥忘れたか‥‥？おまえの圧勝だったけどさ。とはいえ俺前に、おざなり加減については友達に「お前を見てるとバブル時代に建築計画が立って乱立したもののバブルが弾けて内装工事が追い付かなかったリゾートマンションを思い浮かべる」といわれたことがあるんだけどさ。あれはどういう意味だったんだろう‥‥。

Ｑ：

　実家に久しぶりに帰ったとき、俺、見ちゃったんです！兄貴が夜中に白装束にろうそくを頭にさして、Ｍ先輩の名前の書かれた紙の張ってある藁の人形をもって外に出て行くのを！
　Ｍ先輩はＭ先輩で、部室のロッカーに水晶玉と兄貴の名前の書かれたしおりのはさんである本、(確か『黒魔術のすべて』とかいったっけ？)を置いているのを発見してしまったし。この二人、いつの間にお互いの名前を書いたものを持ち歩くほどに仲が良くなってしまったんでしょう？俺としては少しジェラシーって感じです。俺はどうしたらいいのでしょうか？

Ａ：

　すごい！相思相愛なんだ！思い思われってやつね。藁人形なんて友情運アップの必須アイテムだっていうし。千石さんに聞いたんだけどさあ。い～な～‥‥。
　たしかにジェラシーだけど、仲良いってのは悪いことじゃないし、二人の問題だし、入り込む余地ないよなー‥‥。お兄さんのことやＭさんのことがホント好きなら黙って見守ってやるのがやっぱいいんじゃないの？辛いとこだけどさ。年上同士の付き合いってのもあると思うしさ。

Ｑ：

　Ｋ先輩が俺のこと「チビ、チビ」って言うのが、結構しつこくてやんなってんだよね。部長に訴えてもいい？

Ａ：

　俺もメガネメガネって方々からいわれるからやんなっちゃうよ。俺のアイデンティティは別にメガネに非ず、なの！
　かといって他にどこがあるのかといわれればそっと目をそらすことしかできないんだけどさ。反論しようにも事実だからってのが辛いところかな。今後に期待だよ。あるかどうかわからない俺たちの未来に乾杯！

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