墓守りの一族の一子相伝の儀礼として、墓守りの秘密を背中に(ナイフで)描かれている最中のマリク様。十歳という若さにしてこれだけの地獄っ子顔を体現しているあたり、さぞかし将来を有望視されたに違いない。 くわえているのはゴボウ巻きではないので、もちろん美味しくよだれを垂らしているのではない。 儀礼の様子を見ている限り、背中に下書きをされた様子はない。マリク氏の父上は絵が上手である。しかしだからといってあまりディティールとかにこだわられても息子さんを苦しめるだけなので勘弁願いたい。 むかし管理人は父親に足の裏に家の見取り図をボールペンでかかれたことがあるが、嫌だった。子供の体になんか落書きをするのは父親の習性であるのかもしれない。だが、いやだ。 |