9巻 p.134 おじいさん!!おじいさん、クララが、クララが立ったよ!!封印が解けちゃったよ!! ヒ‥‥! どこから手をつけていいやらと、解説にも困るほど社長の神秘が凝縮されております。 白いパジャマに、精気のない目に、ほっそい指に太ももに(そのスキマはなんだ!!)、ドリス式の柱にはジャン・ロレンツォ・ベルニーニの「聖女テレサの法悦」よろしく、かなた上より注ぐ光効果、社長の右手上方に見られる燭台(無灯火)ともあいまって、ははあ、高橋先生、宗教画も嗜まれるのですね!で、この天使の名前はなんと?エ‥‥、海馬瀬人‥‥? この白さ細さ頼り無さ、生まれたての仔馬のようです‥‥。 仔馬は生まれてすぐ立ち上がれないと生きていけないとはいいますが、だからといって生まれたその日のうちに「遊戯‥‥」と呟いたりとか、ジェラルミンケース振り回したりとか、いけませんよ、それは生命の無駄遣いってモンです!! 海馬瀬人、という人間の、厚さも薄さ(体格の!)もこのコマで5割は増したと思われて止まない、あられもないワンシーンでございます‥‥! |