【7月分】
6月30日、603
603、よーぐのもとに赴き略奪活動。
ついでに就職について話したりして場を暗くする。
しばらくみないうちに、わたしの加入しているプロバイダが
CGI可になっていた。
このプロバイダ、月1000円で時間無制限、メルアド2つとホームページ50MB
という恐ろしい安さで、わたしが加入した当初「今入会すると無料期間2ヶ月プラス!」
というのをやっていて今でもやっているというたいしたますらおぶり。
サポートに至っては、提供しているアクセスカウンタが壊れたすみません!
というメールがきた25分後に「直りました済みません」
とメールがくるほどの素早さ。資料請求をすれば
オフセット印刷のパンフじゃなくてインクジェットプリンタで
プリントアウトしたのがくるというアットホームさ。
バナーも変。繋がりやすさに関しても、テレホしか使ってないわたしでも
不便を感じたことがない。サーバはどうですか?犬小屋、繋がりにくいですか?
とにかくベタボレです。これでフレッツADSLに対応でもされたら、
一生ついていっちゃうぜ☆
6月29日、ゼミ中間発表
エンゲルから借りた、孫悟空が修行の時つけていたのと同じくらい
重たいと噂のノートパソコン‥‥こんなノートはねえな。
これは広辞苑だな。広辞苑パソコンを使用してプレゼン。
そしてなんとかまたプレゼンだけで単位をもぎ取る。
とはいえ今日は危なかった‥‥。自分のプレゼンよりも
他人のプレゼンに対するわたしの意見の方が評価された模様です。
まあなんにせよ作品よりも喋りが評価されたんだな。TOHOHO!!
これで就職活動に打ち込める!と思った矢先、
今度は卒業制作の先生に呼び出しを食らう。
留年に関わる話はもう聞きたくねえ!
もうオレのことは忘れろっていってんだろ!
オマエとは終わったんだよ!
眠いんだよ!と完全に逆上したわたしは
逆上し過ぎて素の自分(もう1人じゃない方のオレ)に戻り
すなわち持てる力を使い切った芸人根性全開の即興プレゼンを繰り広げ、
教師・受講生を笑いのどん底にたたき落とす。
‥‥なんも用意しないで喋った方がウケた。
ウケでプレゼンを評価するのはアレだが、
とことん‥‥クリエイターじゃねえなと思いましたよ!アーア!
この四年間、なにをやって来たんだか‥‥!
6月27日、28日、Flashいじりたおしデー
留年をかけた課題のためパソコンをいじくり倒す。
またやはり60時間くらい寝てない。
苦し紛れにくるしい旨を綴ったメールを乱発。
眠い!!
6月26日、授業はあったが
授業があったが落とすと留年する課題が控えていたので
学校に遊びに行っているヒマがない(そういった認識)
だが学校にいかなかったおかげで久しぶりにちゃんと遊戯王が見られて満足。
ブラマジもよかったが今回のワルマジの、エクトプラズマーに
変換される寸前の怯えひるんだ顔ときたら!!
もっとモンスターがああやって自己主張してくれるといいんですけど。
そうするとポケモンになっちゃうからダメなんでしょうか。
6月25日、ジャンプ
今週は忙しいし、外に出ることまかりならん!と
思っていましたが、ガンブレイズウェストがわたしの知らない間に
終わっていやしないかと気掛かりで、月曜日が終わりそうな時間に
絶えきれなくなって購入。そして安心。失礼。コンボ。
ファラオかっこよく登場あそばされ、そして
城之内くんと舞を守りきって崩れ落ちるそのコマの下に
御伽龍児くんがいますので、わたしと一緒に驚いて下さい。
だってセリフがあるなんて信じられないよ!
しかも姉御を運搬するなどという大役を仰せつかるとは思いもよらねえ!!
まさしく日の出の勢いで御伽龍児もろみえ流出画像状態(どうかな)!!
そもそも抱き起こしたのも城之内ではなく本田。
静香‥‥よく見ておけ。一流のデュエリストは‥‥
オンナに興味、ねえんだよ!
とはいえ、社長はわたしの予想を裏切ってイシズ姉さんの名前を記憶し
あまつさえ使用にまで至っていましたが、
まあ来週中にはきっとキレイさっぱり忘れてオンナ呼ばわりを
なさることでしょうから、あんまり気にすることもありません。
なんつっても御学友で一年間一緒にいた杏子さんの名前を覚えるのもままならんお方ですので‥‥。
そして出撃。
大軍を率いるでなしモビルスーツに搭乗するでもなし、
なのに出撃。
対戦というより大戦の様相を呈しておりますが、
相手がイシズ姉さんならばぜひそうあってほしいところです。
裏マリクの人格が思わず揺らいじゃってるあたりも今後に期待!
ギャラリーの皆さんはいったいどちらにつくのでしょうか?
城之内くんはとりあえず社長を応援したくないとして、
他の諸兄はどういう配置になるのやら。
とくにマリクさんはどちらを応援するのでしょうか。
シスコン路線も悪くないのですがやはりここは年甲斐もなく
気合いは入りまくりのイシズ姉さんにヤメテヤメテ!と
ほほを染めるマリクさんを要求したい(ムリ)。
そしてそれに気がついた城之内くんあたりがうわあれオマエの姉ちゃんかよハズカシ!
とばかり(昔とった杵柄で)ネチネチネチネチイジメ倒して
くれるような場外乱闘を希求!!羞恥プレイ!!
泣くまで虐めろ城之内!
ガンブレイズウェスト。
(読んだ)
ナルト。
わたしの好きな上位3人の中の二人が
戦っている。かなり久しぶりに面白いと思ったが、この先どう
転がして行く気なのでしょうか‥‥?
フェイたん。
じゃなくてハンター。
ちっちゃい。
ジョジョ。
かなり昔に承太郎さんの髪の毛と帽子は一体化していると
ジャンプでよんでエエ!?と思いましたが、今回もまたエエ!?と思った。
最近承太郎さんとディオのフィギュアを手に入れましたよ。
デスクアラウンドアクセサリーです。
ルーキーズ。
やっぱりキンパツかわいかった。
遊戯王のゲーム、今度はイングランドかよ!!
冒頭からオチとは‥‥ね!ハハ!
コナミさんのイメクラにゃあ適わねえや!!
6月24日、ビューティフルサンデー
ゴキブリにであう。
しかも用意のいいことにコンロのうえに出現。
ガチリ。
ボッ。
わたしは今まで過ごして来た人生のうち三回(いずれもフロあがり)
ほどゴキブリを素足で踏み殺したことがあるので、
今回の対処は比較的衛生的であると言えよう。
ちなみに踏み殺されたゴキブリはどいつもこいつも
死の直前まで生に執着していたようで、即死には至らず、
いずれも下半身にあたる部分のみを踏まれておった。
素早いことだ。もしかしたら生き延びたかもしれぬ。
その意味では焼死したアレは勇敢であったな、見事だ。
昔フィキサチーフ(デッサンやるときに使う画面保護スプレー)で
先生が火炎放射機を作ってゴキブリ焼いてたのを思い出すよ。
疲れているようで殺伐としたノスタルジーばかりが蘇るのう。
6月23日、こんな重たいもんもったことねえ
エンゲル刑事にノートパソコンを借りる。
わたしのカワイイマックがイカれたのではもちろんない。
今度ゼミのプレゼンに必要なのだ。
新宿に持って来てもらったそれは凄まじいでかさであった。
そしてアメリカの科学技術の粋を集めて凄い重さであった。
きっとヘンなスイッチを押すとミサイルとか
重火器が発射されるに違いねえ!
不用意に強制終了なんかさせると核が飛び出すであろう!
恐るべしエンゲル刑事の父!
氏には持たず・造らず・持ち込ませずの非核三原則さえ‥‥ブッチギリだぜ!
6月22日、テレビ
今日のフジテレビの「城下町サスペンス姫さま事件帳」
という番組に、交番が登場したんですけど、
アレのロケ地は武蔵小金井の「江戸東京たてもの園」というところであります。
そこの入り口の前の草原で幻覚と戦いましたので間違いない。
6月21日、選挙の車
の後を、戯れについていったら、一方通行の出口に入っていったよ。
わたしが追い詰めたんだろうか‥‥犯罪の道に‥‥
6月20日、電話from母上
母上からふいに電話があり軽く
精神的に殺され、政治などの話をし、
気が引き締まる。選挙の事についてもいろいろとお話をし、
「軍の政治介入」という言葉が頭をよぎる。
ウチの母上は一民間人なんだが、姉上ともども、絶対逆らえねえ
永遠の上官であります‥‥コワイヨ、送りビンタ。
6月19日、アニメのォォ(JOJO意識)
遊戯の声がジャニーズJr.のカザマ氏であることは有名ですが
Mr.FULLSWINGの作者氏が彼の事気になるらしいぞ、と。
そしてマンキンの武井先生はPS2のJOJOのポリゴングラフィックに
メロっときたらしいがわたしもよーぐのうちの
古ジャンプから画面写真切り取ってくるほどメロメロですよ、と。
アニメのブラマジは顔がハダ色なうえにノーメイク。
わたしがケツアゴメイク呼ばわりしたあごの三角マークもナシ。
‥‥あれは描きヒゲなんじゃろか‥‥。
アニメの海馬コーポレーションは一足早く国民総背番号制を導入した上
迷子発見装置まで。社長はプライバシーをなんだと思っているんだ‥‥?
東南アジアの某国には日本語で「著作権」に相当する言葉がないって言うが
社長のことえりにもそんなのはないと‥‥、
6月18日、ひさびさ、ジャンプ29号感想
漢の背中には魔力が宿るということが判明しました。
これは惚れるでしょう‥‥、オイオイ‥‥‥、
しかし遊戯王の中でもっとも細い背中で
いいかげん人類を飛び越えて八つ目ウナギに
なってしまったマリクさんの思いの丈を(曲解)受け止めるとはやはり漢。
すべてのキャラが攻である(注:スカウターの持論)遊戯王の中で
最難関たる「抱かれたい男」の玉座に鎮座ましましている。ファラオはすげえなあ。
そして社長にも一応汗腺がある、ということが分かった。
だんだん人間に近付いて来たなあ。
ハンター。なんかやっとはなしがわかってきたぞ。
そして旅団は脇道であるということも分かって来たぞ。
アブねえ。またエンゲルに騙されるところだった。
ナルト。シカマルにここにいた木の葉の教師の中でアンタだけ
ヒナタを助けにいかなかった呼ばわりされているということは、
すなわちイルカてんてーはもう家に帰ったと、そういうことだな。
やっとリー。しかも我愛羅。ナルト始まって以来のヤマ場だ‥‥!
ライパクが面白い、面白すぎて困る‥‥、どうしよう‥‥!
ガンブレイズウェストのあの噂はウソ‥‥ですね?
あの展開から終わらせるには漫☆画太郎ぐらいなものだと
言われてはいるものの‥‥‥大丈夫だろうか‥‥?
6月17日、疲れたが楽しかった
遊戯王のイベント(デュエル大会とかじゃなくて同人誌の即売会)を見に
文部省に急接近。すげえ近くに文部省!!すげえロケーション!!
しかも行きもいったり総勢7名、
不可王、うさぎ、よーぐ、スカウター、エンゲル刑事(以上高血圧順)、
さらにスズキセブンと一緒に殺生ヨネさんという人が現れた。
血圧ほかいろいろなことが不明である。
だが一緒にメシをくったりしつつ喋っていたら、セブンちゃんに
勝るとも劣らない因果なスタンド使いらしいことがわかった。
というかセブンさんとヨネさんはいったい城之内をなんだと思っているのだ‥‥!
『カワイコチャン☆』と返事されるのは目に見えているが、
城之内は遊戯王を少年漫画につなぎ止める聖域ですってば!
アンタらジャンフェス(ジャンプフェスタ)でナルトの列に並んでて
小学生様に「なんでこんなオンナ多いんだよ!!」
「ジャンプは週刊『少年』だろ!!」
っていわれたことを忘れないように!!
‥‥ホドホドに。
6月16日、風のうわさで
あと二回でガンブレイズウェストが終わるってのは本当か!?
諸事情によりそれは困ります!!
6月15日、髪を切ってもらうのは
美容院にいって、
髪を切ってもらうとき、
切る前に頭洗われるが、
アレがにがてですので、
強ばっていたところ、
「力、抜いて下さい」
といわれ、おもわず
「できん」
と返答。
さらに切った後また洗われて、
無論強ばっていると、また
「楽にして下さい」
といわれ、
「断る」
と返答。
犬とか猫とかでシャンプー嫌いなのは多いだろうけど、
それはたぶん誰かに洗ってもらうのが嫌いなだけで、
たぶん自分で洗うのは好きなんだと思う、と、同意を求めたいところだが、
さすがに犬とか猫とかに求めるのもどうか。
6月14日、ちょっと前の話
このあいだアザミユウコ女史が巨大なスキャナを欲しがったので
アキハバラまで御一緒する。あの街はイイ。素晴らしい。
なんつったって電気大国日本の東の電気の聖地だ。
西は日本橋だそうですけどいったことがないもんでわかりません。
でも日本は地球上でも有数の電気の国なのですなわち
アキバは地球上でも有数の電気の聖地!!
電気の信者が日に六回はアッチ方面に祈りを捧げている!ザコン館とかに!!
駅の案内版にも「電気街口(Electoric city)」って書いてある!!エレクトリック!!
よくヘンな日本語の例として英語の教科書なんかにのっているが
失礼な話だ、これ以上的確にあの街をあらわす言葉など聞いたことがないわ!
スキャナ購入後、信号待ちをしていると、後ろの方から
三人組のサラリーマンの声がする。
その会話のシメ部分は
「‥‥ザコン行く?」
であった。
ザコン。電気製品量販店LAOXの、ザ・コンピューター館のことである。
だがまさかこんなところで、フツーのサラリーマンが会社帰りに『ザコン』!!
社会にでてからも使える言葉『ザコン』!!
『ザコン』!!『ザコン』!!『ザコン』!!
ついていきたくなったが、やめておいた。
6月13日、この先の
遊戯王の次の試合が非常に気になる。
消去法により社長vsイシズさんなのですがどういう展開でも
愉快になることが目に見えているので激しく楽しみである。
自然な流れとしては冷静なイシズ、尊大な社長による
慢心はいけませんよとばかり、社長がちょっと一泡吹かせられて
「ク‥‥この女!」(名前は覚えられない)とかなって、
でもなんだかんだで社長の勝利、だと思うんだが、
でもイシズねえさんが勝ってしまったら勝ってしまったで
愉快かもしれぬ。それで勝ちを譲られたりなんかしたら
流石の社長でも名前を覚えると思う。復讐リストに追加項目ができる。
でも社長は負けると精神的にしばらく死ぬので(いつもそう!)
譲られる前に車椅子に乗っている可能性、大。
社長を相手取って千年タクウで闇のゲームをカマすのも面白いんですがどうか。
そして弟同様また拷問主体のかっこいいデッキを組んでいたら
このふたりはこういう戦いしか知らないんだなあ、と
ファラオに哀れまれたりし、また社長は社長で拷問に、
「なんのこれしき!なれてるよ!」とか、こう、不幸な人生を見せつけ、
ファラオに哀れまれたりし、泥試合になったら愉快だ。
でも最も面白い展開はイシズねえさんが大方の予想に反して
冷静さを欠き、熱く激しく、社長とかぶるくらい情緒不安定にデュエルをし、
あんまりのヒートアップぶりにいたたまれなくなったマリクが
ねえさんやめてよはずかしい!!とカツオとサザエっぽくなることだ。
闇イシズでもいい。無論髪は逆立つ。首も飛ぶ。
6月7日〜12日、日記特別編、バトルロワイアルin恵比須2
5月10日、我らがボスにして人生の勝ち組ケイコ女史のもとに、
楽しいお話を求めて参詣した。
ケイコ女史はそのホームページ”ちゃーりぃ”においてもその愉快な人生を
垣間見せて下さるし、エンゲル刑事から数多くの武勇も聞かされているが、
やはり語尾に「YO!」のつく奴からのまた聞きではその迫力も削げてしまう。
そういったわけでわたしと不可王は直接語り部に会いに、
往復二時間千円をかけて、訪問した次第である。
なお、このお話を読むにあたっては、その序章である
バトロワ・イン・恵比寿を読まれることをお勧めする。
また非常に込み入っている上に常識が往々にして通用しないため<相関図>を用意した。
実際にあった話であり、実在する人物のお話であるため、
プライバシー保護の必要があり、イニシャルトークとなる。
混乱は必至であるので、別窓で確認しながら読みすすめていただきたい。
それは、とある一人の青年の、波瀾に満ちた生涯のお話である。
バトルロワイアルin恵比須2
〜Mが泣いた日〜
語り部たるケイコ女史の通う服飾の学校は、男性教師がほぼ全員ゲイである。
服飾(デザイン)に関係する人間が往々にしてエキセントリックであるということは、
世間的にも暗黙の了解にといえなくもない。外国から招かれた教師が多いというのも
その風土を育てる原因と言えよう。
そこに一人の、林檎のようなホホをした、
やけに庇護欲を掻き立てられる青年が入学してきた。
青年の名前はM。実家は地方だが、金に困ってるような家でもない。
要は疑いを知らぬボンボンである。
だがしかし何よりその青年を特異にしているのは、
ありとあらゆる生命体に、好意をもたれてしまうことにある。
その得体のしれぬフェロモンはありとあらゆる生物を魅了し、
通りすがりの犬猫にすりよられたり、
実家で母親に「Mちゃん‥‥v」などと
それはそれは可愛がられて育ち、それがあまりにもアレなので上京したのであったり、
通りすがりの中年女性に「ケツをみせろ」といわれたり、
またもちろん彼女も絶えたことがない。必ず誰かしら存在した。
その関係も、金回りのいいM氏が貢いだり、というわけではなく、
むしろ貢がれる立場にあった。
(ケイコ女史は2年かけてM氏を教育し、
そのダブついた金を女史に献上するように教え込んだ、と誇らしげに語った)
さてありとあらゆる生命体を魅了してやまないM氏だが、
無論この範囲には男性も含まれる。
彼の性癖は至ってノーマル。便宜上Mと呼称してはいるがマゾでもないし、
母親に愛されているとはいえ親離れしてないわけでもない。
将来の夢もごく普通に結婚し、子供は二人ほど、マイホームを持って‥‥、と
上京をした若者らしからぬ地味、よくいえば堅実なものである。
ゲイでなどあるはずはない。
しかし彼の意志に関わらず、学園に溢れるゲイは、一様に彼を狙っていた。
学園にゲイが溢れている理由と、M氏が彼らに狙われる理由。
その一つは前述の、ゲイ教師によるゲイ教育にある。
この学園に入学した男子生徒の多くは、もちろんノーマルである。
デザイン系、服飾系ということも相まって、通常の男子生徒であれば、
「外国人の彼女とかできたらいいな」
くらいのことは考え、胸踊らせながら入学してきた。そのはずである。
しかしそこに待ち構えているのは、充実したゲイ教育のプロ達である。
男子生徒達の中で、これは、と目をつけられたものたちは、
頻繁に教員室に呼び出されるようになる。
女子生徒ならばすぐに帰してもらえるような用事でも、
そういった生徒は一時間二時間、こんこんと何かを説かれるという。
そんな状態が週に3.4日、二ヶ月も続くと、
「外国人の彼女ほしいな」
と言っていた生徒が、いつの間にか
「まあ‥‥地球の半分は男、だよな」
となる。さらにその二ヶ月後には、
「好きになってしまったら‥‥、性別をどうこう言ってられない、かな」
となり、さらに二ヶ月、調教開始から半年で、
「やっぱ、男の魅力ってのはさあ」
とまでいうようになるという。
だがしかし特殊とはいえ教育は教育。個人差があって然るべきである。
あっという間に落ちるものもいれば、頑に、あるいは鈍感に、
傾きすらしない人間もあった。それがあろうことか、M氏であった。
入学当初から目をつけていたであろうゲイ教師たちに、
そのことは驚きと落胆、そしてそれ以上に興味をあたえた。
なにしろこんなにキュートでプリティーでたべごろ果実な青年が、
女の子を好きだと言うのであるから。
くり返すが、この学園では男性教師のほとんどがゲイ、
その教育を施されためぼしい男子生徒もみなゲイである。
しかもM氏は攻略筆頭大本命のフェロモン&リビドー青年。
その難攻不落はいつしか伝説と化し、
「ヤツを落とした人間こそが『キング・オブ・ゲイ』だ!」
とでも言わんばかりの、誰も彼もがM氏を狙っている、
そんな空気が流れはじめたのである。
さてその教師たちのなかで、今回のお話に関わる人物は三人。
前回のバトロワ・イン・恵比寿にも登場したY先生(日本人)、
フランスから新たな恋(無論相手は男)を求めてやってきた遊び人F先生、
F先生のことが忘れられずにフランスからやってきてしまったP先生(男)である。
狙われているのはひとり、狙うは三人。
通常の恋愛ではコレは争奪戦の様相を呈していると判断されるが、
ここにもまたゲイの特殊な思考体系が幅を利かす。
そもそもゲイの言い分では、ゲイとは一種の人間愛であると言う。
対象は人類すべて。男も女もみな人間。すべてを愛しすべてに愛されて、それが道理。
だが本能として、慣習として、または宗教や文化に則って
男が女、女が男を愛することは、放っておいてもされること。
だからこそ人間愛の伝道師として、男同士、女同士が愛しあい、
また一対一にこだわらずみんなでみんなを愛しあう世界を築こう‥‥
それがヤツらの‥‥、いや、彼らの理想郷であるという。
ホモが好きなセブンさんがよくいう「人間これ以上増やしたくないっつノ!」説とは
ひと味もふたあじも違う。
カンタンな例をあげるなら、前述のP先生。
彼はF先生のことがもちろん好きであり、そのために日本にまで渡って来て
しまうような、ゲイとはいえ純愛の持ち主である。
その彼がなにゆえM氏を?それはF先生がM氏を好きだからである。
「Fが、スキなら、僕もスキ。」
これこそがゲイの精神。人間愛の実践例である。汝の隣人をも愛せよ。
これがケイコ女史をして
人類ロケットえんぴつ化計画
と言わしめた精神の正体である。
さてバトロワ・イン・恵比寿でその精神を激しく学び、
無防備であったM氏も、多少は学習したらしい。
教師達が怪しい目で自分をみていることに気がつき、警戒を強めた。
連絡もとらないようにした。また教師にあうときには単独では会わないようにした。
会話なども慎んだのであろうし、接触も数えるほどになった。
卒業までの辛抱なのだから‥‥。
それに対するゲイ教師達の措置。それは、
M氏の留年
である。M氏はまじめだった。出席日数ギリギリの
ケイコ女史は無事卒業できている。あきらかにこれは陰謀だ。
ゲイたちは本気で彼を落とす気でいるらしい。
いよいよ危険である。身の危険を感じたM氏は学校をやめ、
つき合っていた彼女(M女史)のところに身を寄せ、住んでいたところを引き払った。
教師たちは、M氏がいなくなってからも研究の名のもとにケイコ女史、そしてその先にあるM氏を
頻繁に呼び出し、あるときは「服のたなびき方を研究したい」という名目で
遊園地にケイコ女史もろとも呼び出したりもしたが、
M氏は土壇場で逃げ、携帯の電源すら切ってとにかく接触を断った。
(このことに関してはケイコ女史の4/16の日記が詳しい)
もどかしい思いをしたのはゲイ教師たちである。
せっかくM氏目当てに開催した研究会デートも本命不在。
せっかく学園にとどめたのに自主退学。
会えない日々が思いを育てるという言葉はある種、真実であった。
ゲイたちはもう、手段を問わなかった。
ある日、M氏に友人から連絡が入った。
「学校にお母さんからの荷物が届いている、とりにこられたし」
預かっているのはY先生だという。学校に置いておくのも不用心とかなんとかで、
とりあえず自宅にあるから取りにきてほしい、とのこと。
かなり危険である。絶対に危険である。
非通知か公衆かは分からないが、M氏はY先生に
先生の家の最寄りの駅までそれを持って来てくれるように頼み、
会う約束をした。わりと頭を使っている。
しかしY先生の狡猾さはその上をいった。
当日受け渡しの場所にいってみると、教師はゴメン、忘れて来ちゃった、
自宅まで取りにきてくれとM氏をつれていこうとした。
さすがに取って来いとはいえないし、日を改めるとなるとまた会うことになる。
M氏は大人しく従った。
部屋の前まで着くと、M氏はここで待っているから荷物を持って来てくれ、
とY先生に頼んだ。Y先生はそういわずにあがってお茶でも飲んでいけ、と
執拗に、執拗にすすめた。
もともとボンボン。そして世間知らずといえばそうかもしれない。
M氏は、一心にこの場から早く去りたいと思ったのかもしれない。
膠着状態が気まずかったのかもしれない。
M氏は、踏み込んでしまったのである。-------魔窟へと。
Y先生の部屋は特殊な構造になっている。
まずその部屋には巨大な仏像が、怪しく輝きながら部屋の四割を占めている。
そしていかがわしい香が焚かれ煙が立ち篭めている。
その成分はきっとオランダあたりなら合法とされているアレだ。
また部屋は二間あるが片方の部屋は完全にあかずの間となっており、
以前訪れたことのあるケイコ女史さえ開けさせてもらえなかったという。
さらに玄関は二重扉になっており、カギもまた二重にかけられる。
事実、M氏が入ってすぐ、それは機能を果たしたのである。
前回の失敗を活かしてかY先生は「荷物預かるよ」と、
M氏から荷物を取り上げた。これで携帯で助けをよぶこともできない。
さらに部屋の奥に進むと、ちゃぶ台を囲んで、
P先生、F先生、Y先生の彼氏が並んでいた。メインディッシュをまつようにして。
さして寒い時期でもないが、部屋は暖房をきかせてあった。
ふるまわれたのは熱いお茶であったのだろうか。
ゲイ4、ノーマル1の、会えない時間を埋めるような会話。
部屋の隅で妖しく輝く仏像。立ち篭める煙。
先生はエアコンの設定温度をどんどんあげる。
温度はあがるが煙は一向に薄まらない。
「Mクン、あついね」
そう思う。
「幸いみんな、男だし」
身体上は、そうだろう。
「じゃ、脱ごっか」
例の煙が効いていたのか、振る舞われた茶になにか混入していたのかは知る余地もない。
M氏は、上半身裸になった。
いそいそと、ゲイたちが近寄ってくる。手にはスケッチブック、そしてカメラ。
「じゃ、スケッチしよっか」
その倒錯した写生大会から解放され、しばらくのちに、M氏はケイコ女史を訪ねた。
マックで事の顛末を聞いたケイコ女史は、なぜ1人でいった、
なぜ部屋にあがった、とM氏を責めた。
ケイコ女史はボスと呼ばれるにふさわしく仁義に厚い方である。
ひとたび接触を持てば、(多少の搾取はするが)縄張り内の人間は体を張って守って下さる。
だからこそ、M氏をなじった。なぜ脱いだ、と。
「あのときのオレの気持ちが分かるか‥‥!」
M氏は泣いた。マックであるにも関わらず、人前であるにも関わらず、
そして男であるにも関わらず、男であるが故に、涙した。
そののちM氏は完全に消息を絶った。
教師はもちろん親しい友人、ケイコ女史、果てはM氏の彼女すら連絡がとれない。
5/10の時点では本当に行方不明となっていて、
当時話題となっていた「レッサーパンダの帽子をかぶった殺人鬼」は
M氏ではないかと噂されるまでになる。
そして5/17。
生首が転がっていたということで名高い殺人現場の目黒不動尊。
M氏の彼女が偶然そこを通りがかった際に、
ぼうっと佇むM氏を発見、保護したという連絡が入る。
それからもうじき一ヶ月が経とうとしている。
M氏はようやく落ち着きを見せ、ポツリポツリと
失踪中の事を話すようになったという。
そして相変わらず、奇妙なアレコレにも、もちろん付きまとわれているという。
学生時代に、たった一駅、十分足らず乗った電車の中で痴漢にあい、
おりたときにはズボンになにか白いものが付着していて学校にいけず、
服を買うため10時まで、店の開店を待ったこともある男である。
先日は何者かに後頭部を殴られて気絶し、目が覚めたらベンチの上、
ポケットには身に覚えのない紙幣がつっこまれていたらしいし、
ジャニーズのスカウトを名乗る男からしりを撫で回されたりもしたらしい。
教師たちにも相変わらず狙われている。
最近ではM氏は、さまざまなものを諦めつつあるらしい。
未だに女の人が好きであり、男に興味はない。
でも、もう疲れたらしい。
男の方が腕力も強い。守ってくれるなら何でもいい。
ひどい目にはもう遭い過ぎた。そこらの美女よりずっとずっと。
ごくささやかな幸せを願ってやって来た青年は、今やいろいろなものを諦めた。
しかし運命は、まだ何かを彼から奪おうとしているように思える。
わたしにはケイコ女史から聞いた話をこうして編纂すること、そして
陰ながらまだ見ぬM氏の幸せを祈ることしかできない。
このお話は、余りにもファンタジックで、現実離れしている。
だが信じてほしい。この世にはいろいろなひとがいるということ。
そして、上には上がいるように、下にも下がいるということを。
続報ははいり次第またお伝えしようと思う。辛くならない範囲で‥‥
6月6日、いやがらせ大会
不可王がフラッパー載って、昨日買っていないうちに
学校で遭遇し、不可王も読んでなかったので、とりあえずめいっぱい
汗をかかせることにする。
「おまえだけ‥‥写植貼られてなかったら、どうする?」
「スクリーントーン‥‥全部剥がされてたら‥‥どうする‥‥?」
「担当さんが‥‥消したはずの下書きをわざわざ書き直していたら‥‥どうする!!」
不可王が30デシリットルくらい汗をかいたところで
エンゲル刑事が「買ってたら遅刻しちゃったYO!!」
「ついでにルーキーズも買ったYO!」とかいいながらフラッパーを持って現れる。
わたしが本を手に取り「ココで‥‥朗読されたら、どうする‥‥?」
などとさらに汗をかかせていると、教授がやってくる。
しかも不可王の卒業制作担当の教授である。
無論、見せる。
「やあ、次回作たのしみだな!!」といいながら去っていく教授。
已然汗だくの不可王。色は#FF3300。
高血圧で倒れるのとモスキート級デビューとどっちが早いかは
私の腕次第ってとこかな?フハハ!!
6月5日、アニメもいいけどフラッパーもね
おとといお知らせした通り不可王の漫画が載ったフラッパーが発売です。
ぜひ買って読んで感想を送りまくりましょう。
ハガキでもメールでも掲示板に直接書きに行っても!
不可王国
学校で授業があったので下山する。
住んでるところが山の頂上近くにあるもんで健康的といえば健康的だ。
そのうち自宅前で紙袋にいっぱいのリンゴを詰めて好青年と衝突し
転がっていくリンゴを追って競争して恋が芽生えるかもしれんが
競争を放棄し、拾ってくるのを待ち、渡されたリンゴを「御苦労」といって
こともなげに受け取る可能性が大。
そして自衛隊に入り幹部候補生となり一般隊員の中にその青年を
見かけ、「足の早さは認めてやるさ‥‥」みたいなことをいう可能性、大。
恋は遠い日の花火のようだね‥‥!
6月4日、ジャンプ27号感想
今週のジャンプは遊戯王、ハンターハンター、ジャガーがないという
ある種の休肝日みたいな、いっそ休刊にしてもいいぜ!
みたいな、さみしい書物です。なんと破壊力を欠いた聖書か!!
それでもかすかにいいたいことがあるとすれば、
・だれでもいいから我愛羅をトイレにつれてってやれ
・テニプリのカラーのトビラ絵が恐くて直視できない
・ルーキーズのキンパツの睫毛長いやつがかわいい
・ビューが縮む
・コミックス買ってしまうかも知れない
・でもノルマンディーは買わない
・アルティメットさんたち、置くところがないので見送り
・でもジョセフとホルホースは冷蔵庫の中に飾る
・赤塚賞のうすた先生のコメントはいさぎよくてかっこいい
・モンキーハニーの中に出てくる忍者が大好きだ。ケタはずれに好きだ
・高橋先生はガンブレイズウェストを目指して旅立った
・クロロ団長もガンブレイズウェストを目指している
・冨樫先生ももちろん目指している
・案内人は鳥山明先生である
・漫☆画太郎先生はもう着いている
遊戯王、アメリカ放映だそうですね?
好景気すぎてピカチュウ車にしちまうくらいだし、
デュエルディスクなんか即作ってくれそうだあ‥‥。
これがアメリカンドリームってヤツかい‥‥(ノン)
発売元はぜひインダストリアルイリュージョン社で!
6月3日、解禁ですね?
大ニュース大ニュース!!(キミは何歳だね)
絵を描いていないと死んでしまうことで有名な不可王が(?)
このたびフラッパーという雑誌で、まんがの、入賞を果たしたよ!!
ヒョイとかいてホイと送って当たっちゃった、みたいなのではなく、
持ち込んでもまれてこねて練ってかき回して書き直して
要するに絵を描く以外にもたくさんの努力して!
着実な努力に評価が与えられた、そういう入賞だ!ポッと出じゃねー!
6月5日発売のフラッパーに載るそうです。スゲ!
あんまり見かけない雑誌だけど、探して買おうぜ!!
不可王コメント
6月2日、五月病ですが
まあなんとかかんとか回復の兆しが見えてきましたので‥‥
もう少しお待ちください‥‥
いろいろと義理を欠いてしまって申し訳ない‥‥。