【管理人による初心者向け福本先生作品人物考】

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アカギ読んでない子はいねがあ。涯読んでない子はいねっがあ。これは人物考の名を借りた洗脳ダ!
ネタバレがあります。はこのサイトにおける必修項目です。要洗脳。おれの目を見ろ!

ニセアカギ/アカギ(19)/鷲巣様/アムロ/アカギ(44)/原田/カイジ/

■アカギ■
平山幸雄
(ニセアカギ)
不良刑事安岡プロデュースにより、麻雀の天才・アカギの名を騙った青年。アカギに凡夫呼ばわりされた後は刑事には見放される、白服ヤクザには拉致られる、鷲巣様に血を搾り取られて殺される、となにもそこまでってくらい不憫な一生を送る。死後もバレエでいうところの薔薇の精のポーズで埋められて多摩の山中で発見される、死因特定のため尻の穴まで検査されたことを原作で明記される、原作では乳首・アニメではギリギリのVライン(つるっつる)をお披露目される、回想で繰り返し殺される、アニメージュで「度胸:1・運:1」と評価される、実写Vシネ版でもろくでもない目にあう、と、もはやどれだけの業を背負っているやら測れない。アニメの声は佐藤銀平氏。ちょっと嫉妬を含んだような声が絶品。「え?」が無性にセクシー。
あのつるっつるは検査のため剃られたんだと信じたい。このサイトの名前である「こころざしがひくすぎる」は彼の名言である。わたしならずともおまえにいわれたくねえよ!って叫ぶであろう名台詞だ。このサイトでは執拗にアカギにいじめられることになっている。なっている!
赤木しげる
(19歳)
天才。麻雀だけに留まらず、勝負事全般において天才。頭脳も運も度胸も文句無しの天才。特に心理の読みと誘導は悪魔的でさえある。相手と己の命を取り合うような、破滅を呼ぶ博打にしか興味がない。そのためなら自分の命を危険に晒すことも厭わない。たぶんドS。芸能界のリアル雀鬼・萩原聖人のセクシーボイスに1万人のお姉さんが腰砕け。
自分の破滅を賭けてまで相手にも破滅を賭けさせるというのは、突き詰めていえば究極の嫌がらせ。ウチのサイトではニセアカギに執拗に、
意味もなく、得にもならない嫌がらせを、身を賭して仕掛けてくる。
赤木しげる
(13歳)
連載開始時のアカギの年齢は13。ずぶ濡れの姿で雀荘に現われた。もう天才。既に天才。デフォルトで天才。もちろん既に悪魔でドS。
ローティーンだよ‥‥。半年前までランドセル・って嘘だろう。嘘だろ?
鷲巣巌
日本の闇の権力者。その資産は現在の金でいうところの50億。が、若さまでは金で買えないが故に老境に至り若者が許せない。頭脳はもちろん、老獪な駆け引きの手腕をもち、なによりとてつもない強運を宿している。が、現在アカギの心理戦にすっかり搦めとられている‥‥。
福本先生の作品に欠かせない「若者に無茶を強いるご老体」。部下にはけっこう慕われているらしく、鷲巣が和了ったり振り込んだりするたびにたびにてんやわんや。慣れてくると鷲巣も部下も愛らしい。実写でやるなら内田祐也でぜひお願いしたい。あの権力ぶりがたまらない。
市川
盲目の代打ち(賭麻雀で勝負する人)。麻雀の強さは(イカサマ含めて)アカギが闘ってきた中で間違いなくトップクラス。当然ニセアカギなんか足下にも及ばないと思われる。鷲巣と違って権力者ではないし明らかな狂気もない。でも13歳のアカギの口に銃口を突っ込んだ爺さま。声が実はスラムダンクの木暮と一緒だ!
コミックスから加齢臭がするくらいどう見ても老人。でもきっとS。アニメージュの設定資料で見ると水木しげるのキャラっぽい体型だ‥‥。実写でやるなら天本英世でお願いしたい。wikiのアレは本当なのかしら‥‥単なる帽子つながりじゃないんかなあ。
安岡刑事
不良刑事。13歳のアカギをヤクザの賭麻雀の場に送り込んだり、姿を消したアカギの名を利用してニセモノを売り込んだり、ニセアカギの死をネタにアカギを鷲巣との戦いに焚き付けたり、ある意味諸悪の根源。
福本先生の作品に欠かせない「悪徳刑事」。アカギの才能にメロメロでなかったら、結構読者に憎まれる存在になったであろう。
仰木
安岡の知り合いで暴力団の若頭。アカギと鷲巣の勝負において、アカギが負けたら腕一本差し出すと明言している剛胆な仁侠。
声がサザエさんの三河屋のサブちゃんなんで、醤油を頼みたくなる。
アニメ:アカギナレーション
古谷徹。いわずと知れた初代カンダム主人公アムロ・レイで星飛馬で星矢でヤムチャだ(最後が余計)。麻雀牌の「西」は「シャー」と読むが、ガンダムを嗜む人にとっては「シャア・アズナブル」以外の何にも聞こえない。珠玉の配役。
ヤムチャといえばドラゴンボールの強さのインフレに最も被害を受けた男(要はザコ化の激しすぎるキャラ)。前にどこかで見たスレで「ここだけヤムチャが最強」というのがあって、ベジータが狼牙風風拳習ってたり、地球の未来を担っていたりしたんですが、そんな中にいきなりアカギのAAが張られていて爆笑した。

    ↓こんな感じだったか‥‥





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      / " " " " ゙ ゙ ゙ ゙ \
        7 " " ",.",ィ バ ,゙ ゙ ヾ       r‐ ' _ノ
       ! " " /-Kl/ Vlバ.N     _ ) (_
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      r'ニニヽ._\. ¨/           ;;
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さすがのオレもヤムチャさんにゃかなわねえな‥‥」



どんだけ強いんだよ、ヤムチャ‥‥



矢木
13歳のアカギが初めて闘った麻雀の裏プロ。心理戦あり、イカサマありで13歳を大人気なく負かそうとするも、アカギの魔性に翻弄され敗北。
声が高木渉ってことはガンダムXのガロード・ラン。「よおし月が見えた!ドラ8充填!サテライトキャノン発射!」放銃?
山中
19歳のアカギが丁半博打をしていた時の壷振り。アニメでアカギの「おまえら全員地獄に落ちろ」がカットされていて残念だ。
声が大塚芳忠ってことはGガンダムのチボデー・クロケット。「さあよく考えるんだジャパニーズ!このサイの目、丁か半か、which!?」か?
アカギが堅気の職業で働いていた時の同僚。先輩に給料を巻き上げられていたりと弱気な面も目立つが、ニセアカギの代わりに入った高レート麻雀で、腰の重い打ち回しをするなど、肝の座ったところも見せた。アカギの腕と度胸に憧れてついてきちゃった一般人。アカギに関わったあと速攻でヤクザに拉致された。原作では、先輩連中が麻雀で巻き上げた治の給料を、恩着せがましく少し返してこようとするのを、毅然とした態度で「いりません」と固辞。アニメではカットされてしまったが、よいシーン。
ヤクザの屋敷でアカギと枕を並べて寝てたりアカギと御飯を食べてたりするシーンもカットされてしまっているがよいシーン。
浦部
ニセアカギを当て馬に高レートの麻雀を仕掛けてきた演技派策士。ニセアカギや治は喰いものにしたが、アカギに呑まれる。原作ではアカギに万人が胸を突かれる至言「おまえは一生保留する」をかまされた人。アニメ版ではカットされてしまったが、もう、着ボイスで欲しかった‥‥。
すっごい出っ歯。インクレディブルな出っ歯。吃驚する出っ歯。声はわれポンキングの風間杜夫。この配役もエクセレントだ。
石川
川田組の若い衆、なのか若頭なのか。13歳のアカギと市川の戦いを見ていた数少ない人物で、ニセアカギをニセと見破った男でもある。
見た目は「ヒゲつき黒服」。スライムベスのようなものと考えて下さい。
仲井
アニメで豪快にカットされた「通し」というイカサマの使い手。本当に豪快にカットされたのでけっこう可哀想だが、ニセアカギの方がたぶん可哀想だと思うのであえて言及しねえ。
南郷
借金棒引きを賭けてヤクザと麻雀を打つも追い詰められ、偶然雀荘に飛び込んできた麻雀を知らない13歳のアカギに麻雀を教えて、代打ちに立ててしまった豪の者。
アニメでは何やってたんだその身体ってくらいにマッチョになっている。ディズニーの美女と野獣の野獣にそっくりの逆三角形である。
■天■
赤木しげる
(44歳〜)
天才のアカギの壮年期の姿。天の方が作品的に先なので、正確に言うと「『アカギ』は天才赤木しげるの若き日の姿を描いた物語」。主人公の天に負けはするものの、その異才は作品全編に渡って色濃く染み渡り、完全に主人公を喰ってしまった。特に最終章はアカギの独壇場。青年期の破滅にひた走る傾向は形を潜め、一度は満ちたと思われる風情を漂わせているが、それでもその才能や生きざまに多くの人が畏れ戦き魅了される。
歳を喰ったら人を喰う技術も洗練されたようで、可愛いワガママなんかも覚えました。すぐふぐさしを要求する。コンプライアンス憲章の通り、このサイトではまれに平山が(若いまま)生きていたりするので、もちろんアカギ(44)にもいじめられることになっている。なっていますとも!
天貴史
天」の主人公。強運の持ち主。アカギが「己を信じ貫くためなら我が身の破滅をも厭わない」というスタンスなら、天は「生き延びるため、分厚く強く己を信じる」というスタンス。突き詰めていけば同じかもしれないが、アカギの麻雀の裏には死の影が見え、天の麻雀の裏には生への息吹が感じられる。非常に包容力があり、私生活では財産から労力までなんでも他人と分かち合い、共有してしまうことを疑問と思わない「どこどこまでも分厚い」男。図太いとも情に厚いとも。
主人公なんだけど完全にひろゆきとアカギに喰われてしまった。包容力があり過ぎて嫁さんがふたりいる。それでもまだ包容力が余ってるもんだからアカギに家族にならないかとまで言いだす始末。分厚いぜ!
井川ひろゆき
最初は生意気な若造で頭脳派麻雀ばかり打っていたが、天やアカギの理を超えた麻雀に、徐々に感化されていく。悩み成長していくひろゆきとその導き手アカギ、という構造がすっかり主人公を喰ってしまった。
アカギ(19)にアカギ(44)くらいの包容力があったら、ニセアカギもひろゆきみたいに主人公になれたかもしれない‥‥
原田克美
麻雀東西戦編の西の大将で、若くして関西で1・2を争う暴力団の組長。関西の現役の打ち手で最強と言われる上に、イカサマをした相手の手に長ドスをブッ刺すのをためらわない胆力の持ち主。天のライバルという扱いをされているが、生きることへの情熱が強運を呼び寄せる天や、なにかとてつもないものに愛されてるとしか思えないアカギや、これからツモる牌がわかってしまうニュータイプの僧我に比べると、どうにも見劣りする。
イカサマもするし、圧力をかけて有利なルールをつくってきたりもするし、嫌なヤツではあるのだが、特種能力がないせいで、なんだかどうにも小者っぽく、このサイトでのヒエラルキーはニア・オーバー・平山幸雄。
僧我三威
麻雀東西戦、西の引退組随一の打ち手。つまり実力は原田を凌ぐ。アカギより長いこと裏の麻雀界に君臨していたのだが、アカギのあまりの天才性に威光が及ばず、アカギより格下と思われていることが気に入らないらしい。自分が次にツモる牌が見え(ニュータイプめ!)、すり替えを駆使してくる、良く考えればとんでもない雀士。でもアカギより格下。
DSのガンダム麻雀でもシャアが「わたしにもツモ牌が見える!」っていってツモ牌予測してたけど、シャアはすり替え使えなかったから、あんまり役に立たなかった。すり替え使える分、僧我の方が上だ!
■カイジ■
伊藤開司
福本先生の一番有名であろう作品の主人公。普段は典型的なプーで、そこから努力して脱却しようとか、前向きなことは全然考えてない、現代その場凌ぎ系フリーターの代表みたいな青年。が、その真価は徹底的に追い詰められた時にこそ開花する。ギャンブルの裏をかく尋常ではない発想、十重二十重の策略、しかしてそれを支えるのは図太いようでいてか細く人間臭い、カイジ自身の弱いような強いような、揺れまくる心。読者の心も揺れに揺れます、講談社漫画大賞は伊達じゃない!
広告のアオリ「目を覚ませ!勝つことは偶然なんかじゃない!」が全てをあらわす名コピー。どうしても弱きに流れてしまう、という、天とは違う人間臭さがたまらない魅力。ダメ人間加減がどうにもかわいい。実写とかアニメがあるならオダギリジョーにお願いしたい。
兵藤会長
何をやってるんだかもう分からないくらい金を持って持って持ちまくっているじじい。もう一体何が財源か分からないくらいなのだが、その使い道は「地下核シェルター建造」であるらしい。そのために働かされている人員は地上にも出られず、劣悪な環境にある。借金苦に喘ぐ人々を高層ビルに渡した一本橋の上でレースをさせたり、自分の腹心とも言える部下に焼けた鉄板の上での土下座を強要したり、(会長なりの理屈はあるものの)およそ狂ってるとしか思えないとんでもじじい。
鷲巣もそうだがこのじじいも人生の黒ずみかたが半端じゃねえ
一条
高レートパチンコ台、通称「沼」を有する裏カジノの支配人。福本先生の「美男子に描くぞ!」という気合いが目に沁みる。顔はお綺麗だがカイジを見下すことにかけてはえげつない。
コイツが悪役を熱演してくれたおかげで、パチンコ編は揺れに揺れた。ライバルといって過言でない唯一の男じゃなかろうか。
■銀と金■
森田鉄雄
若いだけが取り柄の競馬狂だったのだが、銀二に見い出され、大金を動かすようになってからはまるで別人。勝負の熱の満ち引きを感じ取るカンのよさと、悪党としては異端な「無欲さ」が引き寄せる強運を武器に、見る見る勝ちを積もらせ男をあげていった。悪党の世界に入るものの染まりきらず、根本に清いものを抱いている所が、強さでもあり弱さでもあり、しかし間違いなく魅力。
銀と金は作品半ばにして打ち切りになってしまった扱い。彼のラストエピソードは泣ける。
平井銀二
裏世界で手腕を振るう闇ブローカー。ゆくゆくはこの国を買う、とすら口にする男。株、賭博、企業、政治家、暴力団などなど金と権力の集まる所に現われては卓越した駆け引きで渡り歩く。殺人鬼を前にしても冷静に取押さえてしまう、ヤクザに監禁の方法を指南するなど、実際的に「闘う」方でも並みではないものを持っているうえ、フォローも万全。初老にさしかかる男だが超人と言って差し支えない。森田を見い出したのはなんらかの理由があるらしいのだが、語りきられぬまま終わってしまった。
ほんとに残念な終わり方。先生としては続きを描く気は「ある」と、週刊少年「」のインタビューで言ってたので‥‥期待したい。
■無頼伝 涯■
工藤涯
顔に稲妻の形の火傷の痕を持つ、福本先生の作品の中で一番の武闘派主人公。たとえ周りの全ての人間が涯を否定しようとも、自分の事を信じ貫き、それを証明する意志を失わず行動できる少年。孤児であり、施設から中学校に通っていた。群れる生活に耐えられず、施設を抜け出し、故あって占拠屋(地上げ対象の物件に居座り、示談金を値上げさせたりする)として暮らす。が、その後殺人事件の濡れ衣を着せられ、ついには人格強制更正施設「人間学園」に送られることとなる。
本先生がなんと週刊少年マガジンで連載していた少年マンガの主人公。冒頭の「孤立せよ‥‥!」といい、「警官100人に囲まれても脱出する気」といい、「そのために俺はここに来た」宣言といい、1巻の展開はもはやこんな大風呂敷見たことねえ!としか言い様がない。打ち切り扱いの全5巻だが、先生がかねがね訴えている「若者の自立」というメッセージがキュウキュウに詰め込まれていて、マガジンでラブひなとかを読んでた読者にボディーブローを喰らわしたものと思われる。ちなみに単行本の1巻は血まみれ、2巻は手錠、3巻は囚人作業服、4巻は全裸、5巻はナチっぽい軍服の各種涯くん。乙女心に衝撃走る。


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