余裕のある方は班長を受けましょう。説明は進行しながらやればいいし、メンツが新しく入ってくれば300ペリカもらえるしでおいしいことだらけです。
<班長心得>
- 目なし>ションベン>一二三の力関係を覚えておく
- 親がサイコロを振る前に「張った張った!」と声をかけてあげる事。(ベットしてから親の振り)
- 親の出した目をきちんと覚えておく。(場が沸騰しているとか、計算のややこしいのが出たとかで、わりと忘れがち)
- 「あぶねえ」「おしい四五六カスった」などといちいちやかましいのも好もしい。
- さらに「即受けだよ…そんなもんっ…!」「勝ち分そっくりのせて倍プッシュだ」などなど、使いやすい福本語を率先して使い、鉄火場を作っていくと素敵。
福本語は積極的に使って損はない。ざわけっとならではのグルーヴ感、味わわずに帰るのはもったいない!老若男女みんな福本作品が大好きなイベントなんて僥倖、そんなにいっぱいありません。生きる世界は違えども、福本語録だけは共通言語です。男のロマンと女のパトス、互いにアンタッチャブルを黙認しつつ、みんな仲良くやりましょう。
じゃあそろそろ‥‥始めるか‥‥地獄チンチロ‥‥!
【〜19:15 地獄チンチロ再び】
前回のレポートでは「盆をひらく」と予告しましたが、もはや自ら開くまでもなく場は滾っておりました。男女の別なく、面識有る無しにかかわらず、麻雀もチンチロもぎっしり埋まり、果てはスタッフのみなさんが追加で女性専用の麻雀・チンチロ卓も作って下さいました。前述のよーぐの欠けを埋めてくれようぞ!
入ったのは女性専用卓。いつの間にか回ってきていた班長プレートの元にじゃんじゃん積もる場代。今回サークル参加のペリカは7000ペリカに減り、それをよーぐと2人で分けているので、今回は一般入場の方より元手は少ないのです。もらえるところでは貰っておきたい。
女性卓、みなさん謙虚なプレイスタイル。ちょこちょこと勝負が進むなか、再び欠けた席に舞い降りた天才。アカギしげる(19)!先ほどの、鷲巣麻雀途中で抜け出してやって来た、止血ガーゼつきのコスプレの方である。女性卓に電流走る!
風体から察するに、間違いなく強運の持ち主であろう、と親番参加者の賽を振る手に汗も滲む。今回相手にしなくてはならないのは…この場の鬼は間違いなくこのアカギ。
掛け金出そろい親の振り。出た目は「4」。やや強め。実力をはかるには順当な数字である。鉢は巡りアカギ、注目の中、平然と賽を振る。
123
………ん?
器は進む。先の123で黙って2倍のペリカを親に差し出したアカギ。ざわつく女性卓。何が起こっている……?アカギは黙して待つのみである。
親が替わり、サイが振られる-----出目「4」。
親の隣がアカギである。続けてアカギ、賽を放つ。
123
………ん?
黙って2倍のペリカを差し出すアカギ。押し頂く親。
再び鉢は巡り、先の方、2度目の親。出目「2」。続けて貧血気味なのか、若干震える手で、青ざめた顔のアカギ、ダイスロール。
ポロリ。ションベン。
持っているペリカを全額親に差し出すアカギ。フワ……
【〜19:30 無邪気な悪鬼】
ある意味とてつもないものに愛されていたとしか思えないアカギの闘賽。アカギは華奢と評される体を黒服に担がれ、万雷の拍手の中、別室へ。女性卓は福本七不思議のひとつ「浦部戦でもらった3200万円、2・3日でどう使い切る?」の答えを垣間見た。同時に「今のはアカギの格好したニセアカギだったんじゃないか?」「ユウキャラット先生のバカギだったんじゃないのか?」という疑惑も湧いた。答えはない。真実は別室の暗幕の彼方である。
欠けた席はすぐに埋まる。今度は盲目の代打ち、市川先生である。右に教官服の工藤涯、左に13才のアカギしげるのツインサテライトキャノン搭載機。ハイグレードなコスプレご一行。欠けた席を埋めるに不足なし。
場代をもらい、器を回す。注目の市川第一投。
ポロリ。ションベン。
プッ。クスクス。
笑っているのは左のお孫さん。アカギである。もう1人のお孫さん……涯に表情はない。蘇る悪夢。同卓の参加者たちは嫌な予感に声もない。いたたまれなくなった誰かが、市川の前に小瓶を押し出した。愛情一本、チオビタである。
盲目ゆえ「おじいちゃんションベンです、そそうしちゃいましたよ」と半笑いで告げ、ペリカを回収し、器を回す。次巡、親をすすめると、快く請け負ってくれた。年金で懐があったかいのだろう。なんとなくプルプルしている市川。うす笑いのアカギ。表情のない涯。
嫌な予感は幸いにしてあたらず、無事市川は親番をやりすごす。次の親に器をまわし、張った張ったと声をあげる。と、市川がアカギにペリカを広げてみせる。ペリカには視覚障害者用の凹凸がない。お孫さんは無造作に札を2枚引き抜くと、卓の上にほうった。2000ペリカ。MAXベットである。
ニヤニヤ笑うアカギ。
プルプルしてるおじいちゃん。
言葉もない我々。
チンチロ勝負のサイクルは短い。相対的に、夜は長い。
2人の後ろで、涯が痛ましげに目を伏せた。
【〜20:00 「場代払えよ!」「(おまえが払われろよ…)」】
その後、スカウターはトび、焼き土下座で搬出されてしまったので、おじいちゃんの死に水をとってあげることはできませんでした。搬出直前によーぐに1000ペリカ託したものの、あっという間に奴も2度目のトビ。遺産かっぱぎならず。
今回希望者には、黒服さんがトンだ順番を腕に入れてくれておりました。
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↑豪腕スカウター。
おしい。 |
↑よーぐ。
細腕大繁盛。
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↑通りすがりの方。随分楽しまれたみたいです。39→42の早駆けが圧巻。
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さて流石にアカギの狂気に市川の腕も追いつかなくなったか、最後には美しく星になりました。ケタケタとうれしそうに笑う無邪気な悪鬼に見送られ、2人の黒服に抱えられて市川退場。ぐったりと運ばれていく様は正月のモチを咽に詰まらせた御老人そのものでした。老人介護の行く末を考えさせられる卓であった。
時間が押してきて、席は空きのまま勝負続行。淋しいんじゃね?と思ったスカウター、自分のスペースからゆきおの遺影を持ってきて、空席にそっと置いておく。
途端に集まるお供え物。

班長にも任命されたようです。でも誰も場代くれません。くれよ!ペリカで!
死んだらみんな仏さまです。みなさん平山班長に願掛けしながら勝負を進めましたが、明らかに全員目が悪くなっていき、険悪なムードに。次第に班長は邪険にされ、罵られるようになり、やがて「邪魔」という言葉を合図に視界の外へ追いやられました。

「雀ゴロなんかカレー喰って寝ろ!」といわんばかり。残酷だ。
【〜20:30 オーラス!】
鷲巣麻雀決勝が終了したのが20:20。今回販売と弔問客対応とチンチロに夢中で鷲巣麻雀をほとんど見ておりませんでしたが、途中で集計されていたペリカ獲得上位者の1位にいのけんさんがいるのは確認済み。チンチロで稼いだご様子。つえー!

前回覇者の初代班長(園衛さん)は志半ばにして黒服とランデブーしていたのを確認。おいたわしい。
ともあれいのけんさん、今度は代打ちじゃないのできっと本気で打っちゃうに違いない。ビャッと勝っちゃうに違いない。ペリカも橋が作れそうなくらいもってたみたいだし(誇張あり)、ギャラリーもいっぱいいて元気玉も2・3発撃てそうだし楽勝!と思ってたら4着だったそうで……。
賞品を手にした優勝者をカメラに納めるいのけんさんの背に、声なき問いを投げかける。
もういいじゃないですか、あとは勝つだけじゃないですか、愉快なネタはもう十分じゃないですか、これ以上仕込んでなにがしたいんですか、……
……麻雀て難しいものなんですね……。
【〜23:00 「学園祭みたいだった!」】
まあ元気玉や転蓮華では麻雀勝てないってことくらいはわかった。一歩前進だ。
今回は男女比率半々で、女性も積極的に麻雀やチンチロに参加していたなあという印象でした。コスプレも皆さん際立ってた〜、非常に華やかな感じ。アカギさんや市川先生といっしょにゲームできた興奮を、何と表現したものか…。
男女混成の卓も沢山あったし、ノリもよく、スタッフも良い仕事をなさっていて、終わってしまうのが淋しいほど。学園祭のようでした。サークル参加のペリカは減ったけれど、かえって前よりペリカの片よりがなくて心置きなく遊べました。遊び足りなければ本部で購入できるし。今回見送りの限定ジャンケンも次までの約束と思えば、今回は堪えようじゃありませんか…、楽しみは先にとっておこうじゃないか…!
わたしは本売ってたので時間がなかったのと、狙いをチンチロにしぼっていたのとで麻雀はやりませんでしたが、慣れてない女性の後ろにはやさしいおにいさんたちがついて、あれこれ指導して下さったそうです。うらやましい。頼もしい。
参加した半数の方々は「楽しませるぞ!」「ウケとるぞ!」という意気込みをどこかしらに漂わせていたというか、参加しているみなさんの「マナーのよさ」と「ノリのよさ」が絡み合って、サービス精神をたっぷり含んだ「ジェントルさ」に昇華したというか、なんというか、参った…なんか淋しくなってきた。本当に学園祭のようでした。今回はスタッフのみなさんも力仕事が増えてお疲れさまでした。別室送りの歓声の半分は、スタッフの皆さんに向けてでしょう。楽しかった!ありがとうございました!
芳名帳にご記帳下さった皆さんも、お供え・差し入れ下さったみなさんも、あともちろんぶつ森の「ゆきお」の葬式にいらして下さった皆さんもありがとうございました!お楽しみいただけましたでしょうか。本人も天国で嬉し泣きしている事と思います!多分。
クーラーが寒いのは黒服スタッフのためと思っていましたが、チンチロやってたら冗談抜きに丁度よくなってきたので驚く。
その後もチンチロの余熱冷めやらず、女性専用卓の後でなぜかインディアンポーカー(トランプがなぜかジブリだった)に興じてらした女性陣と共に飲みに繰り出しました。ほとんど初対面の人に声かけてもらって、みんな一緒になんて初めてだ。心置きなくしゃべれるように、個室の居酒屋がいいですよね!愉快で地に足がつきません。じゃあ東方見聞録か月の雫ですね、行きましょう行きましょう!舞い上がってしまう。なんこつ揚げ頼みましょう!それってスッゲー黒沢ですね!
場の熱気にあおられて、まるで台風の日のコンビニのビニール袋のように、どこまでも高く舞い上がってしまうのでありました。フワ…(昇天)
楽しかった!ありがとうございました!
←おまけ:死にたくなくておびえるゆきお
ざわけっと2のおもいで <完>