第一章 手塚ゾ−ンとその解釈 |
【1】手塚ゾ−ンとは |
手塚ゾ−ンとは、テニプリの連載が始まってから第二回めの校内ランキング戦、乾貞治vs手塚国光戦において発覚した、手塚国光の新たなる必殺技である。具体的にはボ−ルの回転を自在にあやつり、相手からのリターンを自分の思ったとおりのところに打たせるという高等技術である。 相手が打ち返すボ−ル全てが手塚の元に吸い寄せられるような軌道になり、手塚自体はその場からほとんど動かないで打ち返す様から「手塚ゾーン」と称せられるのだが、その姿は元世界的テニスプレーヤーである越前南次郎が、テニス雑誌の記者を相手に見せたプレイを彷佛とさせ、彼の技術力の高さを伺わせる。 |
【2】ドロップボレーと「手塚ゾ−ン」 |
手塚のもう一つの必殺技、伝家の宝刀と謳われる「ドロップボレー」に関しても少しふれておく。 ドロップボレーとは、相手のショットをノーバウンドで受け(ボレーして)、ショットの勢いを殺してネット際におとすという技である。技術面でもゲ−ムメイクの上でもなかなか高等なテクニックだが、単なるドロップボレーであれば桃城や越前、氷帝忍足も使ってくる。 その中において手塚の使うドロップボレーが伝家の宝刀と称せられる由縁は、落としたボールがほとんどバウンドせず、あまつさえネット側にランバックするという特性による。 |
【ドロップボレー】 手塚の使うドロップボレーはほとんどバウンドせず、手塚側に戻ってくるという超常現象的な技である。 |
そしてこの特性にこそ、手塚ゾーン解明の糸口がある。次章ではこれをドロップボレーを含めた具体的実例に基づいて解明する。 |
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